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Nikon 50mm F1.2

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ソニーのa7iiを手に入れてからというもの、オールドレンズがいろいろ使えてしまうので、毎晩いろいろレビューなどを読んでは誘惑されて、パンドラの箱を開けてしまった状態となっている。すっかりハマってしまい中古のマニュアルフォーカスレンズばかりどんどん増えていき本来のソニーEマウントのオートフォーカスレンズがゼロという極端なことになってしまっている。

その中でニコンのマニュアルフォーカスレンズ50mmF1.2はニコンの中で一番明るいレンズでしかも現在でも生産されているとてもユニークな存在である。F1.4より明るい50mmレンズというのは特別な存在感があり、一本是非欲しいと思い、リサーチしていくつか候補に上がったのだが、このニコンレンズが一番間違いなさそうなので新品で購入した。結果大変気に入った。絞るととてもシャープなのだが、開放で撮影すると少しにじみが出てソフトフォーカスっぽく写る。それがなかなか味わい深くていいと思う。上の写真も開放で撮影したのだが、ピントの合う幅がとても薄いのと、にじみの効果で独特の雰囲気が出るのが面白い。

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さよなら

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カフェの常連客の一人であるDさんが亡くなった。まだ51歳だった。彼は僕がボランティアで働き始めた8年近く前からずっとお客さんであった。グラスゴー出身で以前は用心棒の仕事をしていた彼は、見た目はタトゥーなどが入りコワモテだが優しい人であった。

彼は甘いものが大好きらしく、カフェに来てはダブルショットのモカ(コーヒーとホットチョコレートのミックス)にさらに砂糖を数袋入れたものを数杯おかわりするのが普通だった。糖尿病を患っているので体にいいはずはないのだが、モカを飲みつつ外でタバコをチェーンスモーキングしていた。初めて会話した際に、僕の名前を覚えやすいようにミッキーだと自己紹介したら、そのあとから「ミッキーいつものやつよろしく」と言いあとはだいたい無言でいることが多かった。どことなく悲しげな雰囲気のある人であった。

糖尿病が悪化してこの数年間は足と手が不自由になり、一年ほど前に入院してからは片足を切断して車椅子に乗るようになった。脳卒中も何度かおきたらしく、最後は言葉もかなり不自由で聞きづらくなっていた。彼の周りには世話をしてくれる女性の友人がいて、最後の一年間は彼女がよく彼の面倒をみてあげていたようだ。ここ数年間、彼にはペピという可愛いチビ犬の相棒がいて、頭にタトゥーが入ったイカツイ彼がチビ犬を連れてまわる様子はコミカルだった。

元来、自立心が強く用心棒を生業していた彼にとっては車椅子と人の手助けに頼らなければいけない生活は、受け入れ難いものだったのかもしれないと思う。最後の半年間は食事も十分とっていなかったようでかなり痩せて弱って見えた。なので、彼が心臓発作でベットに横たわった状態で亡くなっているのを発見された、と聞いた時も悲しかったが驚きはしなかった。なくなる数日前にもカフェに来ていつものやつを飲んでいた。

今年の夏は快晴続きだったので、彼は毎日のようにカフェに来ては外のテーブルで愛犬のペピを携えてモカを飲んでいた。休憩をする際に何度か彼のテーブルの隣に座り、天気などのたわいもない話をしたのが彼との最後の会話となった。

月曜日に簡単な葬儀があったので出席した。神は信じないし、大げさなことが嫌いなので、葬式など一切しないのが彼の生前の要望だったらしいのだが、彼の一人娘の強い要望でセレモニーを行うことになった。彼女がピーブルスからタクシーを手配してくれたので、彼と親しかった数名の人々とグラスゴー近辺の葬儀場まで行ってきた。

セレモニーでは彼の生い立ちが紹介された。彼は自分のことについてあまり喋る人ではなかったので、一人娘がいることがそもそも驚きだったのだが、まだ21歳の彼女をとても可愛がっていたようで、彼女の思い出のエピソードがいくつか紹介された。娘さんも彼を大好きであったので悲しみは大きいようだった。腕白だった彼の少年時代や、ハンサムでワイルドでとてもモテた青年時代のエピソードなど初めて知ることだった。アルコール依存などの問題を抱えていたようで、転機を求めてグラスゴーを離れ、ピーブルスへ引っ越したのち、知り合った女性と数年間一緒に暮らしたが、この女性が心臓発作で急に亡くなってしまい、そのショックからずっと立ち直れずにいたこと。

彼がいつも悲しそうに見えたのはそのせいだったのかもしれない。

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危険動物

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放牧地には羊や牛や馬などがいるが牛には注意した方がいい。とくに子牛の生まれる春などのシーズンは、子供への防衛本能でむやみに近づくと牛から追突されたりする危険がある。こちらでは牛はあちこちに放牧してあるので、たまに牛に踏まれて重体とか、小突かれて骨折したとかいうニュースを聞く。普段のんびりと草などをムシャムシャやっているので、無害そうに見えるが、巨体なので少しの体当たりで人など簡単に吹き飛ばせるはず。

日によって牛が放牧される農地は移動されるので、散歩中に柵を超えて新たな放牧地に入る際などは近くに牛の軍団がいないか気をつけている。牛はドベッとしたでかいうんこをするので、地面に新鮮なうんこがある際も要注意である。牛にも穏やかなのと獰猛なのとタイプがあるらしいが、ビビリの僕はとにかく牛には近づかないようにしている。クマも狼もいないスコットランドでの唯一身近な危険生物である。

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レンズ描写の個性

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日本語と英語でそれぞれレンズのレビューなどを読んでいて、日本語の場合、レンズの描写を表す表現としてキレがいいとか、ヌケがいいとかいう表現が出てくる。英語だともっと単刀直入にシャープであるとか、マイクロコントラストが豊かであるとか言われる場合が多い。その辺の日本語表現は曖昧かつ豊かなので、空気感まで描写するとかいう、分かるようでいまいち意味不明な表現も多々ある。英語でのレンズレビューの場合そこまで情緒的なレンズの描写についての説明はないと思う。

初めのうちはレンズの写りにそれほどの個性の違いなんてあるのかしらんと思っていたが、ここ数年間いろんなレンズを取っ替え引っ替え試し異なるレンズの様々な写りを見るようになってから、なるほどレンズによって描写の個性というのはあるものだなと納得するようになった。単焦点レンズなどは、ボケの具合や、解像感などそれぞれ個性が異なり違いもわかりやすいのだが、どれでも同じに思えるような便利ズームでもいくつも使ううちにそれぞれ写りに個性があることに気がついた。

マイクロフォーサーズで評判の高いオリンパスの12-100mmPROレンズは僕も憧れて奮発して大金を出して手に入れた。確かに高コントラストかつとてもシャープに写る素晴らしいレンズなのだが、それ以前に使っていたパナソニックの14-140mmも僕にとってはちょうどいい程度、ヘンな言い方だが穏やかにシャープな感じに写り、それほどコントラストはないが、かといってグタグタもしてないちょうどいい程度の写りだと思う。RAWで現像して手を加えるのを前提に撮影する僕にとっては、そのくらい写れば十分だと思う。オリンパスの廉価版ズーム14-150mmも防滴加工があるので、興味をそそられ使ってみたが、パナソニックに比べると全体的にシャープさで劣る感じがありすぐに手放した。結局紆余曲折したのち、全てのレンズを手放して、先日再度パナソニックの14-140mmを買い戻すという、自分でもアホだなと思うようなことをしている。。

レンズの描写というのは、レンズ構成やセンサーなどのカメラ側との相性、撮影する人の撮影傾向よって総合的に現れることなので、レビューなどを読んで関心を持っても実際に自分が手にしてみて、しばらく使ってみないとハンドリングも含めてそのレンズが気にいるかどうかわからない。こういうのを日本語でレンズ沼にはまると言うらしい。。

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ヘンなオジさん

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カフェにくるお客さんはいい人が多くて、日本でよく問題になる店員に対して横柄な客、暴言を吐く客というのはこれまで経験したことがない。日本特有の問題なのかなと思う。では面倒な客がいないかといえば、当然メンドーくさい客というのは存在する。

典型的なメンドーな客として、言いたいことが山ほどあってとにかく話を聞いて欲しいタイプがある。とくに中年以降の男性に多い。アメリカ人のPさんは以前日本に住んでいて、大学で英語を教えていたそうだ。とにかく何に対しても自分の意見を言いたがる人で、日本の世の中からアメリカの現某大統領についてまで、世の中のことは全部俺が一番よくわかってるというタイプ。一度話し出すとでかい声で面白くも何ともない話を延々と続ける。

彼は日本に長年住んでいた割には日本語がまるで全然話せないくせに、日本の文化について俺はよく知っているぜ、という一番最悪なパターンである。日本語が上手い下手以前に学ぶ努力をしてないくせに、何もわかるわけないだろ、とツッコミたくなる。彼はいつも閉店間際の静かな時間帯にやってきては、カフェの女性スタッフに話しかけるスキをうかがっている。客の愚痴を聞くスナックのママさんじゃあるまいしいい迷惑である。ちなみに彼はいつも一番安いコーヒーを飲み、スタンプカードが満杯になり無料になる時だけ、高いコーヒーを自慢げに注文するというダメ男っぷりである。

次にいるのが変人タイプで、これもなぜか中年以降の男性に多い。最近やってくるようになったカウボーイハットをかぶったキャラの突出したおじさんがいて、おじさんは声もでかくないし、礼儀正しくはあるのだがやはり話が長い。同じく女性スタッフに延々と身の上話を話しかける。やはりスナックのママさん状態となる。カフェのスタッフは性格が良い人を選ぶように心がけているので、キツい性格の人なら無視するのだろうが、彼女らは親切なので割と親身になって話を聞いてあげる。

このカウボーイおじさんは、親切なスタッフに感謝を表したいと言い、今日スージーとリンゼイにそれぞれ手紙を渡していた。おじさんが店を出た後、二人が見せてくれたのは手紙というよりも、子供の落書き絵のようなもので、スージーには女の子が子犬を連れてるようなまあ可愛い絵だったのだが、リンゼイにはドラゴン人間みたいな絵の周辺に、「君ならできる!高く飛べ!」という意味不明な励ましメッセージが添えてあってドン引きである。。

他にも例をあげればキリがないのだが、人間観察の場としてはとても面白い職場ではある。スージーがカウボーイおじさんが僕には話しかけてこないのを不思議がっていたので「必要最小限の言葉で礼儀正しくにこやかに応対しつつ、あとはひたすら忙しいフリをしてアイコンタクトを避けることだね。」とこの七年間で身につけたテクニックを伝授した。

| 草花 | 06:43 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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