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麦畑の趣味人

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仕事帰りに寄り道して麦畑を撮る。気持ちのいい空で半袖になって歩き回ると本当に夏みたいだと感じる。パチリパチリとやっていると畑の向こうからスティーブンがやぁ、と言ってひょっこり出てきたので驚く。

彼はとても頭の良さそうな人で、たくさんの趣味を玄人はだしでハイレベルにこなす。知っているだけでも写真、ピアノ、バグパイプ、天体観測と写真撮影、オーディオと趣味人である。自宅の庭には納屋を改造した天体観測所を完備していて、そこにごっつい望遠鏡を置いてある。星空観測に適しているからというだけの理由で町の端っこの光害の少ない場所に引っ越すくらいだから筋金入りだ。その望遠鏡に専用のカメラを装着して一晩かけて露光したと言う遠くの銀河の写真を見せてくれたことがある。これ最近買ったんだよね、さりげなく数十万円するライカを見せてくれたりする人なので資金も豊富なようで、天から三物くらい与えられた人のようである。

そんなスティーブンだが、彼も写真撮影をしていたのだが普通の撮影ではなく、ドローンからの空中撮影で、二千年くらい昔の要塞の痕跡を撮影していたそうである。今年の記録的に乾燥した夏は遺跡跡を観測するのに適しているらしく、あちこちのフィールドに出かけては空撮をしてそれを元に3Dモデルまで作っているそうである。そうやって撮影した映像を数枚見せてくれたが、確かに四角に囲われた城壁跡などがはっきり確認できた。彼は本業の歯科医を視力の悪化が理由でリタイアしたのちに、考古学の勉強をして修士号までとったそうである。呆れるほどハイレベルに多趣味な人である。今回の撮影もいずれ専門誌に発表するんだよ、と嬉しそうに話ししていた。

その後話題はカメラの話に変わり、いろいろ有益な情報交換をしたのちに、スティーブンは奥さんからスーパーで買い物を頼まれていたことを思い出したようでじゃまたね、と麦畑に消えていった。

| 風景 自然 | 05:43 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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